曲へのリンクは文中にあります さて2009年のお正月から始まった「行く年来る年更新」の時間がやって参りました。 (現在2015年1月3日夜です) 一応、「干支に因む曲」ということで、かなり苦しいダジャレやこじつけをしながらここまでやってきたのですが、 今年は未(羊あるいは山羊)年です！ メェーです!! で、一番に思い浮かんだのが「メリーさんの羊」だったのですが 他にはマザーグースに羊関連の曲があるな…… でも、もう少し長い曲に挑戦してみようかな…… 幸い、羊、というと、キリスト教の宗教曲に関連した曲があるし…… ボーカロイドのライブラリを使うとしたら、英語の曲がいいな…… ……と考えていきましたら、この曲に辿りつき…… しかしながら、相当苦戦しまして「年明けと同時に更新」はできませんでした……<(_ _)> 新約聖書ではイエス様が羊飼い、導かれる信徒が羊に例えられたり イエス様自身が「神の子羊」と呼ばれたりします。 イエス・キリストは、人の罪を背負い、十字架にかかって犠牲になった、ということで、 神様への捧げものである羊に例えられているのだそうです。 例えばミサ曲では「Agnus Dei(神の子羊)」という曲があり、ラテン語で Agnus dei,qui tollis pecata mundi miserere nobis. Agnus dei,qui tollis pecata mundi dona nobis pacem. と歌います。日本語訳すれば 神の子羊 世の罪を除き給う主よ われらを憐み給え 神の子羊 世の罪を除き給う主よ われらに平安を与え給え 「メサイア」はオラトリオであり、ミサ曲とは形式が全くことなりますが、その歌詞は聖書から取られ、 キリスト誕生の預言・誕生・宣教、受難・復活、永遠の命 と壮大な物語性を持っており、全てを演奏すると約2時間半という長大な曲となります。 ハレルヤ、もこのオラトリオの中に入っていますね。 今回のMP3はその最終部分の3曲をまとめたものです。普通続けて演奏されるため 一つの曲として扱われることが多いようです。 曲の番号は、楽譜によって異なります。ベーレンライター版では47番ですが、 Novello版ボーカルスコアでは第53曲、私が持っている日本楽譜出版では58番となっています。  「屠られし子羊こそは」(mp3)＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ Worthy is the Lamb that was slain, and hath redeemed us to God by his Blood, to receive Power, and Riches, and Wisdom, and Strength, and Honour,and Glory, and Blessing. Blessing, and Honour, Glory and Power, be unto Him that sitteth upon the Throne, and unto the Lamb, for ever and ever. Amen. 屠られ、その血によって私達の罪を贖って下さった子羊は、 力、富、知恵、威力、誉れ、栄光、そして賛美を受けるにふさわしい方です。 賛美、誉れ、栄光、さらに権力が、 玉座に座っておられる方と子羊とに、世々限りなくありますように。 アーメン (ヨハネの黙示録 5章12～14節) ＊＊＊＊＊ この歌での「羊」はLambですが、これはメシア(救世主)であるイエス様を表す言葉。 導かれる信徒を指す「羊」はSheepとなります。 宗教的な歌ではない場合はどうか、というと、 「メリーさんの羊」の羊はLamb マザーグースの「めぇめぇ黒ひつじ」はsheep これもまたマザーグースの「小さな羊飼い(Little Bo Peep）」でもsheepです (Bo Peepはこの童謡の登場人物というより ピクサーの「トイ・ストーリー」の羊飼いの女の子の人形の名前として 認知されている方が多いかもしれません。) そして、食肉としてのヒツジでは、1歳以下をLamb、それ以上のものがマトン(mutton)となります。 ボーカロイドライブラリはKAITO V3のみを使いました。 全体を通してほぼｆで通しておりますが、曲の紹介、ということで御笑聴下さいませ それでは皆様、改めまして 2015年、新年あけましておめでとうございます。 本年も宜しくお願い致します。 穏やかな良い年となりますように |